物事をずっと前向きに考え、ポジティブでいることができれば、人生はきっと楽しいものになるはず。
しかし、人生には山あり谷あり、ずっとポジティブな気持ちを維持し続けるのは難しいものです。
この記事ではずっとポジティブでいるための思考法やその実践法についてご紹介します。
ポジティブとは
ポジティブという言葉を辞書で調べてみると「肯定的、積極的、楽観的であること、または物事を比較的良い方向に考えること、そのような心理状態」といった内容が出てきます。
つまり、未来に対して常にいいイメージや予想をすることができ、常にイキイキしている様を表します。
逆にネガティブとは、その逆で常に将来に対して悲観的なイメージを持ってしまいがちな人のことを指します。
ポジティブであると思いがけないチャンスが巡ってきたり、仕事でも効率が向上するなど人生全体が上向くという人が多い傾向にあります。
そんなポジティブな人であり続けるためにはどうすればいいのでしょうか。
ポジティブになるためには
ポジティブになるためには、自分自身の考え方や姿勢を改めることが非常に重要となります。なぜなら、何か物事が起こった時にその物事をポジティブにとらえるか、ネガティブに捉えるかは自分次第だからです。
例えば、何か大きな失敗をしてしまったとしましょう。
確かに失敗はしたくないものですが、起きてしまったことは仕方ありません。しかし、そのあとの受け止め方や次に向かう姿勢こそがポジティブな人とネガティブな人を分ける大きなポイントとなるのです。
ネガティブな人と、ポジティブな人の失敗時の対応をそれぞれ比較してみましょう。
ネガティブな人が失敗した時
ネガティブな人が失敗した場合、「失敗してしまったからもうだめだ」「自分はとんでもないことをしてしまった」と失敗という事象をさも自分の人生の失敗かのように受け止めてしまい、悲観にくれてしまいがちです。
つまり、失敗という「事象」と「自分」を一緒にしてしまい失敗=自分の人生の失敗と捉えがちなのです
そのあとも切り替えられずにずるずると言ってしまい、たった一つの失敗が自分の人生が取り返しのつかないところまいってしまうケースもあります。
ポジティブな人が失敗した時
一方ポジティブな人が失敗した場合はどうでしょう。
失敗直後は落ち込むかもしれません。ですが、ずっとくよくよせずに失敗してしまったからにはどこかに落ち度があったからだと冷静に分析し、次回繰り返さないようにします。
つまり、失敗したという「事象」と「自分」をそれぞれ独立させて考えることができるのです。したがって事象に振り回されることなく冷静に事象に対処できるため次の切り替えができるためポジティブであり続けられるのです。
これらの例から読み取れる教訓とは、失敗という事象に対する自分なりの受け止め方や考え方、そしてそのあとの姿勢が重要なのです。
人間は自分の反応を選択できる
上記の話に関連する話で、人間は自分の反応を選択できる唯一の動物であると言われています。
人間とは刺激と反応の間に選択の自由を持っており、人間は外部からの刺激に対して反応を選べるということです。
少々アカデミックな話なので具体例を挙げます。
あなたが犬を飼っているとしましょう。
そして犬に食べ物を放り投げたとします。
犬は喜んでその食べ物に飛びついて、食べるでしょう。
この場合は外部からの食べ物を与えられるという刺激に対して犬は食べるという反応をしましたが、そこに反応の自由はありません。
犬は動物の本能に従って、食べ物を与えられるという刺激に対して食べるという選択以外に自由はないわけです。
※食べない場合は単に空腹なだけです。
一方人間はどうでしょう。
あなたが目の前に食べ物を放り投げられたとします。
短絡的に食べるでしょうか?
きっと、よっぽど危機が迫った状況でなければ食べる以外の反応をするでしょう。
あなたはこう言うはずです「食べ物を投げるなんて失礼じゃないか」「手で渡してくれないか」と。
気が短ければ、殴りかかるかもしれませんね。
あなたは、食べ物を投げられて(刺激)ぞんざいに扱われた自分を認識し(自覚)、投げた相手の心境を理解し(想像力)礼儀のなさを糾弾した(良心)
のです。
少々例が長くなりましたが、
人間とは刺激(とある事象が生じた)に対して自由に反応(行動)できる動物なのです。
つまりは本来、刺激(事象)に対してポジティブに反応することも、ネガティブに反応することもできます。
上記の刺激に対する反応の内容をより深く知りたい方は「七つの習慣」という書籍に詳述されているのでお勧めします。
なぜネガティブになるのか
人間は外部からの刺激に対して反応を選べるということはわかりました。
ではなぜ人はネガティブになるのでしょうか?
大きく分けて2つ要因があると思います。
「事象」と「自分」を切り離せていない
「事象」と「自分」を切り離せていないことで、ネガティブになることは多いです。
いい事象が起きた時は事象と自分は連動するのでいいのですが、一度大きな失敗が起きた時は自分も一緒に絶望の淵に落ち入りがちです。
というのも、人間は幸福なことが起きた時に受けるプラスの感情よりも、不幸なことが起きた時に受けるマイナスの感情の方が大きいからです。
このタイプの人は気分の浮き沈みが激しく、情緒不安定になりがちです。
対処法としては、何か「事象」が起きた時にこれは「自分」のせいではなく、「やり方」が良かった、または悪かったと考える癖をつけることです。
こうすれば、事象と反応を切り離すことができ冷静に事象に対処できるようになるので、ポジティブな人間の思考法に近づくことができます。
受け身になりすぎている
受け身になりすぎている場合にもネガティブになりがちです。
理由としては、受け身になると自分でなんとかしてポジティブになろうという姿勢が生まれるきっかけができないからです。
上記で説明した事象と自分を切り離すことができていたとしましょう。
しかし、受け身であれば事象に対して自分で働きかけることをしません。
詳しく説明すると、例えば自分が失敗したとしましょう。
そして今回の失敗は自分ではなく、やり方が悪かったのだなとそれぞれ独立させて考えることができていたとしましょう。
ただここで、やり方を改めるのは誰かがやってくれるだろう、時間が解決してくれるだろう、自分は悪くないと受け身な姿勢になってしまうとこれは話が違ってきてしまい、無責任な人間になってします。
その結果周囲の評価が思ったよりも上がらずに、自分はダメなのか?とネガティブに陥ってしますのです。
ですので、あくまで能動的に働きかけることを念頭に置き、失敗した時にはやり方を積極的に改善しましょう。
そんなあなたの姿を見てきっと助けたり、助言をくれる人も現れポジティブに近づくための手助けをしてくれる人も増えるに違いありません。
ポジティブになるための思考法まとめ
リソウノジブンの解答
・「自分」と「事象」は独立している考える
・「事象」に対する行動は受け身ではなく積極的に行う
最初から上記の思考法を実践するのは簡単な話ではありません。
ですので、まずはちょっとした失敗をした時に是非ポジティブな思考法のエッセンスを当てはめて行ってみてください!
そうすればきっとあなたの思考も少しずつポジティブなものに近づいていくはずです!